計算機システムの概要
情報基盤センター(旧情報科学センター)は,講義室内に多くの利用者端末を設置し,共通の利用者端末環境(OS,ソフトウェア)を提供することにより,多人数・集合型の情報処理教育を支援してきましたが,2019年度学部入学生よりノートパソコン必携化が開始されたことに伴い,BYODを活用した学習環境の支援を重視した構成に2019年4月より転換しました.
主に提供される利用者向け機能は以下の通りです.
- 性能強化,機能向上を行ったe-ラーニングサービス(moodleサーバの増強,負荷分散装置の導入,学習記録データの蓄積機能導入)
- 持ち込みPCへのWindowsアプリケーション配信サービス
- 持ち込みPC上で動作する,旧利用者端末環境に相当するUbuntuイメージの提供
従来提供していた一部のサービスについては,代替サービスやクラウドサービスへの転換を実施します.主な対象は以下の通りです.
- メールサービス: Microsoft 365(九工大メール)へ転換済み
- ネットワークストレージ(Proself): Microsoft 365(OneDrive for Business)への転換
主な構成機器
★サーバ仮想化システム(飯塚:8ノード) Nutanix NX-3060-G3
CPU: Intel Xeon Gold 6138(20コア) x 2, メモリ: 512GB,HDD: 2TB SASx 4,SSD: 960GB x 2, LAN 10GbE x 4
ハイパーバイザ AHV / AOS
仮想化システムのリソース総量:CPU: 320コア, メモリ: 4TB, ストレージ: 実効40TB
★ファイルサーバ(飯塚:1台) NetApp FAS2650
ストレージ容量 実効65TB, LAN 10GbE x 4
ストレージプロトコル NFS, CIFS
★ファイルサーバ(バックアップ) (飯塚:1台) HPE ProLiant DL380 Gen10
HDD: 4TB SAS x 16, LAN 10GbE x 4
OS: NetApp ONTAP Select
ストレージ容量 実効45TB
ストレージプロトコル NFS, CIFS
★負荷分散装置(飯塚: 2台) A10 Thunder 1040S CFW
L4/L7スループット: 20Gbps, SSLスループット: 7Gbps, LAN 10GbE x 4
★ネットワークスイッチ Juniper Networks EX4600, EX3400, EX3400(PoE), EX2300
端末接続 1Gbps
フロア間接続 10Gbps x 2 (冗長化構成)
サーバ等接続,10Gbps x 2, 10Gbps x 4, 40Gbps (冗長化構成)
主なソフトウェア(サーバ仮想化システム上で稼働)
★e-ラーニング関連
LMS: Moodle 4.1(8台冗長化構成)
補助システム: ownCloud community edition 10(ファイルアップロード), Learning Locker v2(学習履歴記録)
★アプリケーション配信システム
Numecent CloudPaging 9.1
Windowsアプリケーションのパッケージ化, 利用者への配信, 配信期限や数の制限等の各種機能